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公式ベンダーのスキル 159 件|「公式だから安心」は成り立ちません

Microsoft、Anthropic、Google、Vercel、Cloudflare。収録 470 件のうち 159 件が公式ベンダーのものです。ところが SKILL.md の中の「作り込みの印」を数えると、公式のほうが少ない。ライセンスの明示は 69% 対 94% で、公式が下でした。

エージェントスキル研究所編集部

この記事の内容(7 項目)

まず結論

収録 470 件のうち公式ベンダーのもの
159 件(23 社)
ライセンスの明示(公式 対 非公式)
69% 対 94%
評価の同梱(公式 対 非公式)
3% 対 15%
3 つの印がどれも無い割合(公式 対 非公式)
75% 対 57%

収録 470 件のうち、公式ベンダーのものは 159 件(23 社)です。残り 311 件が個人や第三者のものになります。

公式を選ぶ理由として挙がるのは「出所が確かだから、確かめる手数が減る」でしょう。実測すると、そうなっていません。

観点公式 159 件非公式 311 件
ライセンスの明示110 件(69%)293 件(94%)
評価の同梱(evals/evals.json)4 件(3%)48 件(15%)
Codex 向け設定(agents/openai.yaml)16 件(10%)54 件(17%)
allowed-tools の宣言26 件(16%)38 件(12%)
うち 3 つともどれも無い119 件(75%)177 件(57%)
SKILL.md の大きさ(中央)6,742 バイト9,465 バイト
インストール数(中央)100,425198,995

allowed-tools を除いて、すべて公式のほうが低い数字です。アーカイブされたリポジトリはどちらにも 1 件もありませんでした。

2026年9月21日時点の実測です。印の意味は公開元の選び方に書いています。

「公式」は誰が決めているのか

先に断っておくべきことがあります。

印は上流のレジストリが付けたもの

当サイトの「公式」の印は、上流のレジストリが付けたものをそのまま持っています。当サイトが各社に確認したものではありません。インストール数と同じ出典(Skillselion)から来ています。

判定の基準は公表されていない

判定の基準は公表されていません。実際の一覧を見ると、GitHub の組織名が製品名と一致しているもの(microsoft、stripe、cloudflare)が入っている一方、vercel-labs と vercel が別の 2 社として数えられています。

当サイトの採点も公式に配点している

もうひとつ。当サイトの実用度スコアは、信頼性の軸で公式に配点を与えています(この軸の 40%)。軸全体の重みが 15% なので、総合では 6% ぶんです。

軸の中身はこのサイトについてに書いてあります。

ライセンスの差は 4 社に集まっている

公式でライセンスの明示が 69% しかない理由は、全体に薄く散っているのではなく、特定の公開元に固まっています。

公開元明示が無い件数
anthropics19 / 19 件(全部)
remotion-dev11 / 11 件(全部)
firecrawl9 / 13 件
vercel-labs8 / 11 件
clerk1 / 5 件
vercel1 / 2 件

残りの 17 社は全件で明示されています(microsoft 29 件、cloudflare 10 件、prisma 9 件、greensock 8 件、google 7 件など)。

Anthropic のリポジトリは、識別できる形で書いていない

当サイトの「明示」は、リポジトリの最上位か frontmatter の license から、ライセンスの名前(MIT など)を読み取れるかで数えています。Claude Code を作っている Anthropic 自身のリポジトリは、最上位にライセンスのファイルがありません。

ただし、各スキルのフォルダには LICENSE.txt があります。原本の skills/ の 19 件のうち 18 件にあり、中身は大半が Apache License 2.0、docx・pdf・pptx・xlsx の 4 件は「Anthropic との契約に従う」という独自の条件です。frontmatter には「詳細は LICENSE.txt」という文が入っていて、名前としては読み取れません。doc-coauthoring だけは、フォルダにも最上位にもライセンスのファイルがありません(2026-10-09 確認)。

評価の同梱は 1 社だけ

なお、評価を同梱している公式 4 件はすべて clerk の 1 社でした。3% という数字は、22 社が 0 件で 1 社が 4 件、という形をしています。

公式 23 社の中でも読み方が違う

インストール数のばらつき(変動係数)を公開元ごとに測ると、公式の中ではっきり二つに割れます。

公開元収録ばらつき読み方
google7 件0.1%まとめて入る配布
prisma9 件2.4%まとめて入る配布
clerk5 件2.8%まとめて入る配布
greensock8 件4.9%まとめて入る配布
microsoft29 件36.2%1 件ずつ選ばれている
higgsfield-ai8 件45.4%1 件ずつ選ばれている
anthropics19 件110.3%1 件ずつ選ばれている
remotion-dev11 件124.3%1 件ずつ選ばれている
vercel-labs11 件154.1%1 件ずつ選ばれている

まとめて入る配布(上の 4 社)

google prisma clerk greensock。インストール数がほぼ揃っています。その数字は「何人が選んだか」ではなく、セットが何回入ったかに近いものです

1 件ずつ選ばれている(下の 5 社)

microsoft higgsfield-ai anthropics remotion-dev vercel-labs。大きく散っているので、必要なものだけ入れられていると読めます。この数字はそのスキルが選ばれた回数として扱えます

google の 7 件はまったく同じ回数入っている

google の 0.1% は、7 件がまったく同じ回数入っていることを意味します。

同じ「公式」でも、数字の意味が逆です。詳しくはインストール数の読み方に。

公式だけを一覧する

総合の一覧を公式ベンダーで絞り込む

総合の一覧を公式ベンダーで絞り込めます。

分類や対応エージェントと組み合わせて絞ることもできます。公開元そのものを比べるなら公開元の一覧です。

ページがあるのは 12 社だけ

ただし、公式 23 社のうちページがあるのは 12 社だけです。収録 5 件未満の公開元はページを作っていないので、stripe、supabase、github、expo、huggingface などは個別のページがありません。上の絞り込みから探してください。

分野の内訳

分野の内訳はこうなっています。

インフラが 2 番目に来るのが公式の特徴です。自社のクラウドやサービスを操作させるスキルを、提供元が自分で出しているためです。非公式にはこの層がほとんどありません。

それでも公式を選ぶ理由はある

ここまで印の数では公式が下だと書きましたが、印が測れないものは公式のほうが強いです。

  • 仕様が変わったときに追随する動機がある自社の API を操作させるスキルなので、API を変えたら直す側にいる。個人のスキルは作者が興味を失えば止まる
  • 中身が自社の製品そのものcloudflare のスキルが Cloudflare の使い方を間違えている可能性は、第三者が書いたものより低いと考えるのが自然
  • 日本語の解説が付いている率が高い公式 159 件のうち 62 件(39%)、非公式 311 件のうち 66 件(21%)に当サイトの解説がある。上位に多いので先に書いているため

入れる前に見るものは公式でも同じで、入れる前に確認することの 6 つになります。

よくある質問

「公式」はどうやって判定しているのですか

当サイトの判定ではありません。上流のレジストリ(Skillselion)が付けている officialVendor の印をそのまま持っています。インストール数と同じ出典です。

基準は公表されていないため、当サイトでも説明できません。実際に vercel-labs と vercel が別の 2 社として数えられており、組織単位の突き合わせも完全ではないようです。

各社の公式アカウントかどうかを確かめたい場合は、スキル詳細ページから GitHub のリポジトリへ移動して、組織のページを直接見てください。

公式のほうがライセンスの明示が少ないのはなぜですか

理由は公開元に聞かないと分かりません。当サイトが言えるのは分布だけです。

明示が無い 49 件のうち 47 件が 4 社(anthropics、remotion-dev、firecrawl、vercel-labs)に集まっています。残り 17 社は全件で明示されています。

推測になりますが、スキルが製品本体とは別のリポジトリに置かれていて、そのリポジトリにライセンスファイルが入っていないだけ、という形は考えられます。anthropics のように、スキルごとのフォルダに LICENSE.txt を置いて最上位には置かない形もあります(2026-10-09 確認)。いずれにしても、業務で使うなら確認が必要な状態です。

公式ベンダーのスキルは安全ですか

当サイトは安全・危険の判定をしていません。SKILL.md を解析して「シェルを実行すると書かれている」「外部へ通信すると書かれている」といった事実を並べているだけです。

公式かどうかは、その事実の中身を変えません。公式 159 件のうち 85 件の SKILL.md に、シェルの実行が書かれています。外部への通信が書かれているものは 31 件です(2026年9月21日時点)。

スキル詳細ページの解析結果を見て、自分の環境で許せる動作かを判断してください。

公式だけを入れておけば十分ですか

分野が偏るので、それだけでは埋まりません。公式 159 件は開発とインフラに 74 件が集まっていて、文章、進め方、ノートといった分野は公式にほとんどありません。

インフラやクラウドの操作は公式から探し、それ以外は分類から探すほうが早いです。

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