この記事の内容(8 項目)
まず結論
当サイトが収録している 470 件のうち、動画・画像・音声を作る分類が 76 件で最多です。しかしこの 76 件を全部読むと、実態は数字の印象と違いました。
- 76 件を出している公開元
- 10
- 上位 2 つの公開元で占める割合
- 50 件(66%)
- 外部サービスの鍵が要ると読めるもの
- 65 件
- 鍵なしで動くと読めるもの
- 11 件
- 広告の計測パラメータ(
utm_source)が入っているもの - 33 件
選ぶ順番
- 無料で試すRemotion 系の 9 件か、Anthropic の 2 件
- 課金を前提にできる使いたいモデルを決めてから公開元を選ぶ
- 1 件だけ避ける入れると文脈を食い潰すものがある(後述)
1 段目の入口は Remotion の振り分け役です。
以下は 2026年9月19日時点の実データです。
76 件の内訳
公開元ごとの件数・サイズ・鍵
公開元ごとに並べました。件数・平均サイズ・必要な鍵は、保存している SKILL.md を機械的に読んで数えたものです。
| 公開元 | 件数 | 平均サイズ | 必要な鍵 | 中身 |
|---|---|---|---|---|
prime-skills/runcomfy-agent-skills | 28 | 12.6KB | RUNCOMFY_TOKEN | RunComfy 経由の生成モデル群 |
heygen-com/hyperframes | 22 | 16.2KB | GEMINI_API_KEY など | HeyGen の動画制作ツール群 |
remotion-dev/skills | 9 | 3.1KB | なし | React で動画を組む |
higgsfield-ai/skills | 6 | 11.0KB | Higgsfield のアカウント | 画像・動画・3D・音声の生成 |
genmedia-labs/skills | 5 | 18.4KB | RUNCOMFY_TOKEN | 音楽生成など |
anthropics/skills | 2 | 13.8KB | なし | p5.js の生成アート、GIF 作成 |
degausai/wonda | 1 | 236KB | Wonda の有料プラン(WONDA_API_KEY か wonda auth login) | SNS 向け動画(後述) |
| その他 3 公開元 | 3 | — | それぞれ必要 | Stitch / Pexo / マーケ用画像 |
件数は当サイトがこの分類に収録している数です。原本のリポジトリは 2026-10-09 に確かめると、remotion-dev/skills が 12 件、higgsfield-ai/skills が 8 件、genmedia-labs/skills が 33 件でした。
76 件の正体は 2 つの製品
それぞれの内訳は RunComfy のスキル群の地図と HTML から動画を作る 7 件にあります。
hyperframes は 7 件になった
当サイトの収録では、hyperframes の 26 件のうちこの分類に入るのが 22 件です(残りは design・writing・development・meta に散っています)。
ただし公開元は 2026-10-21 に作り方と領域のスキル 14 件を廃止し、配っているのは 7 件です。入口の hyperframes と中核の 3 件を最初に入れ、残りは必要なときに足す作りなので、並べて選ぶものではありません。
genmedia-labs の 5 件は写し
genmedia-labs の 5 件も鍵は RUNCOMFY_TOKEN なので、RunComfy 系は実質 33 件になります。
しかもこの 5 件は、SKILL.md が prime-skills の同名の 5 件と
1 文字違わず同じでした(2026-09-26 に当サイトで照合)。2026-10-09 に原本どうしを比べると、genmedia-labs/skills の 33 件のうち 30 件が prime-skills の 30 件と同名で、中身もすべて同じでした。別の選択肢ではなく写しなので、入れるのはどちらか一方で足ります。
鍵なしで動く 11 件
外部サービスの鍵や契約が読み取れないものだけを抜き出すと、次の 2 系統でした。
Remotion 系(9 件)
React のコンポーネントとして動画を書き、ローカルで書き出す。生成モデルを呼ばない
向いている: コードで動画を組ませたい
Anthropic 公式(2 件)
p5.js の生成アートと Slack 用の GIF。外部の生成モデルを呼ばない
向いている: 小さく挙動を確かめたい
Remotion 系(9 件)
React のコンポーネントとして動画を書き、ローカルで書き出す仕組みです。Remotion 自体はオープンソースで、生成モデルを呼びません。「AI に動画を作らせる」ではなく「AI にコードで動画を組ませる」方向です。
入口は remotion-best-practices の 1 件です。これは振り分け役で、本文は 4,215 バイトです(2026-10-09 確認)。Remotion 系 9 件の本文は平均 3,100 バイト、最小は 470 バイトでした(2026-09-19 時点)。
「新規作成なら remotion-create を読む」のように、必要になった参照資料だけを読み込ませる作りになっています。
振り分け役の作りは真似する価値がある
この設計が、この分類でいちばん真似する価値のある部分です。SKILL.md の書き方で触れた「本文を分けて必要なときだけ読ませる」の実例がここにあります。
Anthropic 公式(2 件)
- algorithmic-artp5.js で生成アートを作る。ブラウザで動く HTML と JS を出力する
- slack-gif-creatorSlack 用の GIF を作る
どちらも外部の生成モデルを呼ばず、コードを書いて成果物を作ります。無料で挙動を確かめたいなら、この 2 件か Remotion から始めるのが確実です。
鍵が要る 65 件の見分け方
残りは外部サービスが前提です。どのサービスかを先に決めてください。スキルを比べても意味がありません。どれも「そのサービスの呼び方」を書いた薄い層です。
判断に効く材料は 2 つあります。
1. 環境変数の名前
76 件のうち 38 件が、_API_KEY _TOKEN _SECRET で終わる環境変数を名指ししています。名前がそのまま契約先です。
| 環境変数 | 契約先 |
|---|---|
RUNCOMFY_TOKEN | RunComfy(Kling、Seedance などを取りまとめている) |
GEMINI_API_KEY / GOOGLE_API_KEY | Google(HeyGen のスキルが素材生成に使う) |
WONDA_API_KEY | Wonda(有料プランが必須) |
PEXO_API_KEY | Pexo |
環境変数が出てこないものほど注意する
逆に、環境変数が出てこないものほど注意が必要です。higgsfield 系 6 件は環境変数を書かず、専用の CLI(higgsfield)を叩く形なので、鍵の管理は CLI 側にあります。
スキルを読んだだけでは契約が要ることが分かりません。
2. npx が出てくるか
76 件のうち 53 件が npx を使います。Node.js が前提です。hyperframes-cli は「Node.js 22 以上と FFmpeg が必要」と明記しています。
FFmpeg が無い環境では黙って失敗する
FFmpeg に言及しているのは 8 件。動画を扱うので当然ですが、入れていない環境では黙って失敗します。
スキルを入れる前の確認はスキルを入れる前に確認することにまとめています。
33 件に広告の計測パラメータが入っている
これは読む前に知っておいたほうがよい事実です。
470 件のうち 40 件、その 33 件がこの分類
保存している 470 件の SKILL.md を検索すると、utm_source を含むものは 40 件。そのうち 33 件がこの分類でした。
| 公開元 | utm_source を含む件数 |
|---|---|
prime-skills/runcomfy-agent-skills | 30 |
genmedia-labs/skills | 5 |
| その他 | 5 |
たとえば RunComfy のスキルは本文の先頭に
?utm_source=skills.sh&utm_medium=skill&utm_campaign=kling-3-0 付きのリンクを置いています。
不正ではないが、中立でもない
これ自体は不正でも危険でもありません。MIT ライセンスで公開されていて、何をするスキルかも正直に書かれています。
ただし製品の集客経路として作られたものなので、「どのモデルが良いか」の判断材料としては中立ではありません。
当サイトのスコアも見分けられない
指標の限界は指標の意味と限界に書いています。
1 件だけ、入れると文脈を食い潰すものがある
degausai/wonda/wonda-cli の SKILL.md は 235,995 バイトあります。収録 470 件の中で唯一 100KB を超えており、2 位の 7 倍です。原本は 2026-10-09 に確かめると 243,351 バイト、2026-10-22 には 250,261 バイトで、さらに大きくなっていました。
使うには Wonda の有料プランが要ります。SKILL.md は、ログインしただけの無料の状態では製品の機能を使えないと明記しています(2026-10-22 確認)。
全 470 件の大きさと比べる
| 指標 | 全 470 件 |
|---|---|
| 中央値 | 8,407 バイト |
| 平均 | 11,513 バイト |
| 90% 点 | 23,914 バイト |
| 99% 点 | 65,847 バイト |
| 最大 | 235,995 バイト(wonda-cli) |
| 32KB 超 | 17 件 |
| 100KB 超 | 1 件 |
発動した瞬間に 236KB が文脈へ入る
エージェントは最初に description だけを読み、使うと判断したときに本文を丸ごと読み込みます。
つまり 236KB は、そのスキルが発動した瞬間に文脈へ入ります。残りの会話に使える余地がそのぶん減ります。
disable-model-invocation: true を付けて手動呼び出しに限定する手もあります(SKILL.md の書き方)。
hyperframes も 1 件ずつが厚い
2026-09 の集計では、32KB を超える 17 件のうち 4 件が hyperframes でした。2026-10-21 の改訂で公開元は作り方と領域のスキルを廃止し、残した 7 件の本文も縮めました。今配られている 7 件は、どれも本文が 8KB に満たない大きさです(2026-10-22 時点)。
選び方のまとめ
| やりたいこと | 見るもの |
|---|---|
| まず挙動を確かめたい | Anthropic の 2 件、または Remotion 系 |
| コードで動画を組み立てたい | Remotion 系 9 件 |
| 生成モデルで動画を作りたい | 使うモデルを決める → RunComfy か HeyGen か Higgsfield |
| 画像だけ欲しい | Higgsfield 系、または マーケ用の画像スキル |
| 音楽・音声 | ai-music(RunComfy。genmedia-labs の同名も同じ中身)、Higgsfield の音声 |
分類の一覧は動画・画像・音声の分類ページにあります。インストール数の順に並んでいるので、上から 20 件はほぼ 2 社です(2026-09-19 時点)。そこを把握してから見ると、数字の意味が変わります。
よくある質問
無料で使えるスキルはどれですか
外部サービスの鍵や契約が読み取れないのは 11 件です。Remotion 系 9 件と Anthropic の algorithmic-art slack-gif-creator です。
ただし Remotion はローカルで動画を書き出すので、実行環境の性能と Node.js が必要です。「鍵が要らない」は「何も要らない」ではありません。
76 件もあるのに、なぜ選択肢が少ないのですか
1 つの製品の機能をスキル単位に割っているためです。runcomfy 28 件と hyperframes 22 件で 50 件になります。なお hyperframes は 2026-10-21 に公開元が 14 件を廃止し、配っているのは 7 件です。
これは公開元の作り方の問題ではなく、むしろ推奨されている分け方です(1 つのスキルに詰めすぎず、呼び出しの条件を 1 文で書ける範囲に収める)。件数を選択肢の数として読まないでください。
当サイトのランキングは販促目的のスキルを下げていますか
下げていません。実用度スコアはインストール数・更新の新しさ・本文の厚み・出所の確かさで測っているので、よく作られた販促資料は上位に来ます。
広告の計測パラメータが入っているかどうかはスコアに入れていません。入れると「宣伝しているから質が低い」という根拠のない断定になるためです。事実として件数を出し、判断は読む人に渡しています。
RUNCOMFY_TOKEN を渡すと何が起きますか
RunComfy の CLI(runcomfy run ...)経由で、そのサービスの生成モデルが呼ばれます。生成ごとに課金される仕組みです。28 件のうち 4 件は本文でクレジットや料金体系に触れています。
エージェントに自動で回させると回数が読めないので、最初は 1 件ずつ手で確認しながら流してください。
動画を作るのに FFmpeg は必ず必要ですか
スキルによります。76 件のうち FFmpeg に言及しているのは 8 件です。hyperframes-cli は Node.js 22 以上と FFmpeg を明記しています。一方 Remotion は、FFmpeg を別に入れなくても npx remotion ffmpeg で使えると、remotion-markup の同梱資料に書かれています(2026-10-09 確認)。
入っていない環境では失敗の理由が分かりにくいので、使う前に ffmpeg -version が通るかだけ確かめておくと早いです。
この数字はどうやって数えましたか
当サイトが GitHub から取得して保存している 470 件の SKILL.md を、機械的に読んで数えました。2026年9月19日時点です。
環境変数は _API_KEY _TOKEN _SECRET _KEY で終わる大文字の語、utm_source は文字列の有無、サイズはファイルのバイト数です。
「鍵が要ると読める/読めない」は本文の記述からの判断なので、実際に動かした結果ではありません。契約が要るのに本文に書いていないものは、要らない側に数えています(higgsfield 系のように CLI 側で鍵を管理するもの)。
あわせて読む
HTML から動画を作る 7 件|heygen-com/hyperframes の地図
公開元は 2026-10-21 に作り方と領域のスキル 14 件を廃止し、配るのは 7 件になりました。入口の hyperframes が契約と作業の回し方を持ち、道具と素材の 3 件を最初から、発表資料・Figma・移植の 3 件を必要なときに入れます。2026-10-22 に測ると、7 件の本文は合計 39,619 バイトでした。
画像と動画の 30 件|RunComfy のスキル群の地図
当サイトの「画像・動画・音声」76 件のうち 28 件が、同じ公開元の RunComfy 向けスキルです。どれも 1 ファイルで、同じ CLI を呼びます。入れるのは 1〜2 件で足りるので、その選び方を実測で示します。
スキルを入れる前に確認すること|6 つの観点と、小さく試す手順
スキルは任意のスクリプトを実行させうる仕組みです。通信先・シェル実行・ファイル操作・認証情報の 4 点と、提供元・更新状況を見てから入れてください。確認の手順を具体的に示します。