ガイド記事

工程まるごとを任せる 35 件|mattpocock/skills の地図

1 つのリポジトリから収録した 35 件。実測すると 14 件が別のスキルを名指しで呼んでいて、これは並んだ道具ではなく 1 つの体系です。背骨は 2 件、薄い包みが 4 件、単体で使えるものが 6 件。どこから入るかを実データで示します。

エージェントスキル研究所編集部

この記事の内容(7 項目)

まず結論

1 つのリポジトリに入っているスキル
35 件
別のスキルを名指しで呼ぶスキル
14 件
体系の背骨(grilling と初期設定)
2 件
単体で完結するスキル
6 件

35 件は「気に入ったものを選ぶ」形では使えません。

実測すると、35 件のうち 14 件が別のスキルを名指しで呼んでいます。呼ばれる側が入っていないと、そこで止まります。

入り方は 3 つ

軽く試す

単体で完結する 6 件から選ぶ

向いている: まず 1 件で合うかを見たい

体系として使う

初期設定 + 振り分け + 使う工程。10 件前後

向いている: 工程ごと任せたい

全部

勧めません。説明文が似たものが並びます

単体で完結するのは tdd、diagnosing-bugs などです。tdd は、境界の形そのものが問題になったときだけ codebase-design を用語の参照として呼びます。

数値は 2026-09-21 時点の実測です。

原本は 2026-10-09 確認で 38 件です。当サイトが収録していない implement-spec・pr・retro・chief-of-staff の 4 件があり、収録している resolving-merge-conflicts は v1.3(2026-09-29 に取り込み)で原本から外れました。

「進め方・段取り」の分類全体での位置づけは進め方を任せるスキルの地図にあります。

背骨は 2 件

名指しされる回数を数えた

どのスキルが何回名指しされているかを数えました(振り分け役の ask-matt は全件を挙げるので除いています)。

呼ばれる側回数呼ぶ側
grilling6grill-me / grill-with-docs / loop-me / triage / wayfinder / improve-codebase-architecture
setup-matt-pocock-skills5code-review / to-spec / to-tickets / triage / wayfinder
domain-modeling4grill-with-docs / triage / wayfinder / improve-codebase-architecture
codebase-design3tdd / setup-ts-deep-modules / improve-codebase-architecture

原本では、収録していない implement-spec も初期設定を名指しするので、setup-matt-pocock-skills は 6 件から呼ばれます(2026-10-09 確認)。

質問で詰める grilling と、初期設定の setup-matt-pocock-skills。

初期設定を飛ばすと、計画側が止まる

初期設定は課題管理システムの対応表を作る作業で、35 件のうち 7 件が課題管理システムに触れます。原本では implement-spec を加えて 8 件です(2026-10-09 確認)。そこを飛ばすと、計画側のスキルが途中で止まります。

用語をそろえる文書は、無くても動く

CONTEXT.md(用語をそろえる文書)を参照するものは 8 件でした(2026-09-21 時点)。この文書は v1.3(2026-09-29 に取り込み)で GLOSSARY.md へ改名されました。原本の SKILL.md で GLOSSARY.md に触れるのは、振り分け役を除いて 8 件です(2026-10-09 確認)。

こちらは無くても動きますが、出てくる語彙がそろいません。

薄い「包み」が 4 件ある

下位 4 件が極端に小さい

本文のバイト数を数えると、下位 4 件が極端に小さいことが分かります。

スキルバイト数中身
grill-me157「grilling を呼べ」の 1 行
grill-with-docs247「grilling と domain-modeling を呼べ」の 1 行
wait-what396直前の説明を、統制された英語で言い直させる
implement622tdd と code-review を決まった位置で呼ぶ

バイト数は 2026-10-09 に原本で確かめた値です。次に小さい research は 794 バイトです。

実際に質問を組み立てているのは grilling のほうです。

wait-what は短いのに前提が 2 つある

wait-what は変わった 1 件です。ASD-STE100(航空整備の統制された英語)で言い直せ、と指定しています。

用語は GLOSSARY.md から取り、複数あるなら GLOSSARY-MAP.md を辿る(v1.3 で改名)。短いのに前提が 2 つあります。

1 件あたりは軽いほう

35 件の合計
152,707 バイト
中央
3,549 バイト
最大(wayfinder)
11,908 バイト

2026-09-21 時点で最大だったのは wayfinder です。原本の 38 件では合計 168,114 バイトで、最大は ask-matt の 12,594 バイトです(2026-10-09 確認)。1 件あたりは軽いほうです(スキルを入れすぎて重くなる仕組み)。

層で見る 35 件

層件数主なもの
土台1setup-matt-pocock-skills
振り分け1ask-matt(26 件を名指し)
決める8grilling / grill-me / grill-with-docs / loop-me / to-questionnaire / wait-what / domain-modeling / codebase-design
計画に落とす4wayfinder / to-spec / to-tickets / triage
作る9implement / tdd / prototype / code-review ほか
渡す・調べる3handoff / claude-handoff / research
書く5writing-fragments / writing-shape / writing-beats / writing-for-agents / teach
環境を整える4setup-pre-commit / setup-ts-deep-modules / git-guardrails-claude-code / wizard

表は収録 35 件の分け方で、原本から外れた resolving-merge-conflicts は「作る」に入っています。ask-matt が名指しする 26 件は、原本の今の版で数えた値です(2026-10-09 確認)。

文章の 3 件は順番に使うもの

説明文が「探索」「活用」と書き分けられています。

スキル段進み方
writing-fragments探索構成を決めず材料を掘る
writing-shape活用段落ごとに直線で育てる
writing-beats活用拍ごとに候補を出して分岐する

1 件だけ使う設計ではありません。活用側の 2 件は進み方が違うだけなので、どちらか一方を選びます。

活用側の 2 件を貫く「地に足が着く」

活用側の 2 件(shape と beats)を貫いている考え方が「地に足が着く(grounded)」です。材料を掘る writing-fragments には、この決まりはありません。読者がまだ知らない概念に寄りかかる一手を打たせない、という制約で、候補の出し方そのものに掛かります。

環境を整える 4 件は 1 回きり

どれも一度走らせたら役目が終わる種類です。

使い終わったら外すのが素直です。判断は増えすぎたスキルを減らすにまとめています。

作り込みの印

35 件の SKILL.md を機械的に読みました(2026-09-21 時点)。

手動呼び出し指定(disable-model-invocation)
20 件
allowed-tools で確認なしに使える道具を宣言
0 件
frontmatter にライセンスを明記
0 件
シェルの台本の同梱(実行属性つきは 1 件)
3 件

手動指定が 20 件ある

手動指定が 20 件あります。当サイトの収録全体でも珍しい指定で、そのほとんどがこの公開元です。原本の 38 件では 23 件です(2026-10-09 確認)。

台本は git-guardrails-claude-code・diagnosing-bugs・wizard に 1 件ずつあり、実行属性が付いているのは git-guardrails-claude-code のフックの台本だけです(2026-10-09 確認)。

課題管理システムに書き込む、ファイルを作る、コミットする。意図せず発動すると困るものを手で呼ばせる方針が徹底しています。

確認なしで使える道具の宣言は無い

一方で allowed-tools は 1 件もありません。この項目は、呼ばれた回に限って挙げた道具を確認なしで使わせる指定(事前承認)で、使える道具を絞るものではありません(Claude Code の公式の説明、2026-10-09 確認)。

コミットまで実行する implement のようなものも、道具は利用者の権限設定どおりに確認されます。何を実行しうるかは本文を読んで確かめます(スキルを入れる前に確認すること)。

ライセンスはリポジトリ側で MIT

frontmatter にライセンスの記載はありませんが、リポジトリのライセンスは MIT です。当サイトはそちらを表示しています。

claude-handoff だけ実行環境を固定しています

公開元は対応するエージェントを明記していません。ただし claude-handoff の本文だけは claude --bg --name "..." というコマンドを直接書いています。

同じ目的の handoff は文書を 1 枚書くだけなので、そちらに実行環境の縛りはありません。

どこから入るか

やりたいこと入れるもの
まず 1 件試すtdd か diagnosing-bugs。初期設定が要りません
考えを詰めたいgrilling。grill-me ではなくこちら
実装の工程をそろえたいimplement + tdd + code-review の 3 件で 1 組
決まったことを文書にしたい初期設定 + to-spec → to-tickets
記事を書きたいwriting-fragments → shape か beats
大きな仕事を分割したい初期設定 + wayfinder
届いた課題を捌きたい初期設定 + triage
迷っているask-matt。振り分けだけをする 1 件

分類ごとの一覧は進め方・段取りと開発・コーディングにあります。

よくある質問

grill-me と grilling はどちらを入れればいいですか

grilling です。 grill-me の本文は 157 バイトで、中身は「grilling を呼べ」の 1 行です(2026-09-21 時点)。

記録を残したい場合だけ grill-with-docs が意味を持ちます。あちらは grilling と domain-modeling の 2 つを呼び、用語集と ADR を残します。

初期設定は必ず必要ですか

課題管理システムに触れる 7 件を使うなら必要です。wayfinder、triage、to-spec、to-tickets、code-review などが該当します。

tdd や diagnosing-bugs は参照しないので、単体で試せます。

35 件入れると重くなりませんか

合計 152,707 バイトで、1 件あたりの中央は 3,549 バイトです。件数のわりには軽いほうです。

ただし重さより先に、説明文が似たものが並ぶほうが問題になります。grill-me と grill-with-docs と grilling は説明文がほぼ同じです(スキルが呼ばれないときの直し方)。

勝手に呼ばれないようにできますか

35 件のうち 20 件は初めからそうなっています。手動呼び出しの指定が付いていて、/名前 で呼んだ時だけ動きます。

指定が無い側には research などがあり、こちらはエージェントの判断で呼ばれます。

Claude Code 以外でも使えますか

公開元は明記していません。 SKILL.md は標準の形式なので、仕様に沿った実行環境で読めます。

例外が 1 件あります。claude-handoff は本文に claude --bg というコマンドを直接書いているので、その実行環境が前提です。

この数字はどうやって数えましたか

当サイトが GitHub から取得して保存している 35 件の SKILL.md を機械的に読みました。2026-09-21 時点です。

「名指しで呼ぶ」の判定は、本文の中に別のスキル名が引用符・バッククォート・スラッシュ付きで現れるかで数えています。地の文で言及しているだけのものは含みません。

あわせて読む

← ガイド記事の一覧/ 導入ガイド/ スキル一覧