この記事の内容(8 項目)
まず結論
- 「進め方・段取り」の収録数(
mediaに次ぐ規模) - 52 件
- 上位 20 件のうち
larksuite/cliのもの - 10 件
- Feishu を外したときに残る流派
- 3 つ
- 日本語で書かれたスキル(収録 470 件中)
- 0 件
「進め方・段取り」の分類は収録 52 件で、media に次ぐ規模です。ただし内訳を見ると、選択肢は 52 ではありません。
| 公開元 | 件数 | 何か |
|---|---|---|
mattpocock/skills | 18 | 相互に繋がる 1 つの体系 |
larksuite/cli | 13 | Feishu(飞书)の CLI。説明文が中国語 |
obra/superpowers | 5 | 計画と検証の型 |
juliusbrussee/caveman | 3 | 出力を極端に圧縮する |
googleworkspace/cli | 3 | Gmail / Tasks / Sheets の CLI |
| その他 8 公開元 | 10 | 単発 |
上位 20 件のうち 10 件が larksuite/cli です。当サイトの総合順位でも最上位の近くに並んでいます(2026-09-19 時点)。
mattpocock/skills課題管理システムを土台に、工程を体系化するobra/superpowers計画を書いて、実行して、検証する型juliusbrussee/caveman出力を圧縮して読む量を減らす
以下は 2026年9月19日時点の実データです。
上位を占めているものの正体
Feishu の CLI をスキルとして包んだもの
larksuite/cli の 13 件は、Feishu(中国版の Lark)の CLI をスキルとして包んだものです。frontmatter がこうなっています。
metadata:
requires:
bins: ["lark-cli"]
cliHelp: "lark-cli base --help"
lark-cli というバイナリが前提で、それが無ければ何も動きません。
本文は最初の節で、操作する身分(--as user / --as bot)の選び方を決め、Feishu の多維表格(Base)やドキュメントを操作する手順が続きます。
説明文が中国語です
収録 470 件の description を言語で分けて数えました。
| 言語 | 件数 |
|---|---|
| 英語 | 440 |
| 中国語 | 29 |
| 日本語 | 0 |
| frontmatter が無い | 1 |
日本語で書かれたスキルは 1 件もありません。中国語の 29 件のうち 25 件が larksuite/cli で、残りは Wind、huashu-design、humanizer-zh、tencent/wechatreading です。
分類をまたいで広がっている
総合上位 20 件のうち 6 件、上位 50 件のうち 14 件が中国語です。
larksuite/cli は分類をまたいで広がっていて、document に 8 件、development に 2 件、knowledge に 2 件あります。
これは不正でも低品質でもありません
インストール数は本物です。中国語で書かれていることも、CLI を前提にしていることも、隠されていません。
metadata.requires.bins に必要なバイナリを明記しているのは、むしろ丁寧なほうです。
日本語の読者にとっての意味が薄いだけ
ただし日本語の読者にとっての意味は薄いというだけです。
当サイトの実用度スコアは説明文の言語を見ていないので、普及度と厚みが高ければ上位に来ます。指標の限界は指標の意味と限界に書いています。
流派 1: mattpocock/skills — 体系
18 件が相互に繋がる 1 つの流れとして設計されています。
入口は振り分け役の ask-matt
入口は ask-matt で、これはこのリポジトリのスキルを振り分けるだけのスキルです。本文が体系を説明しています。
あなたは全部のスキルを覚えていないので、聞く。フローとはスキルを通る経路である。ほとんどの経路は 1 つの主フローを走り、2 つの合流路がそこへ合流する。
主フローは「思いつき → 出荷」
主フローはこうなっています(ask-matt の本文、2026-10-09 確認)。
| 段階 | スキル | やること |
|---|---|---|
| 1 | grill-with-docs | 質問攻めで考えを研ぐ。GLOSSARY.md(旧 CONTEXT.md)と ADR に残す |
| 2 | prototype | 動く答えが必要なら試作に迂回する |
| 2' | handoff | 試作の場所へ行き来する橋渡し |
| 3 | to-spec → to-tickets | 複数セッションに渡るなら、仕様とチケットに落とす |
| 3' | implement / implement-spec | 実装する。tdd で作り、code-review で締める |
| 4 | retro | 終わったら振り返り、エージェントの環境の直しを提案する |
主フローに合流する入口も 3 つ書かれています。
| 入口 | スキル | やること |
|---|---|---|
| 課題が溜まっている | triage | 届いた課題と外部 PR を流す |
| 何かが壊れた | diagnosing-bugs | 手強い不具合を、すぐ赤くなる確認の輪を作ってから直す |
| 大きく霧の中の仕事 | wayfinder | 1 セッションに収まらない量を地図にし、晴れたら to-spec へ渡す |
implement-spec と retro は当サイトがまだ収録していないスキルです。
作業ディレクトリがあるかどうかで入口が変わる
grill-with-docs
作業ディレクトリがあるなら、こちら。記録を残す
grill-me
作業ディレクトリが無いなら、こちら。記録を残さない
どちらも同じ grilling を内側で使っています。
手動呼び出しに寄せている
18 件のうち 14 件が disable-model-invocation: true を付けています。自動では呼ばれず、/名前 で手で呼ぶ形です。
これは当サイトの収録全体で 23 件しかない指定で、そのほとんどがこの公開元です。
理由は並びを見れば読めます。課題管理システムに書き込む、ファイルを作る、作業の流れを支配する。意図せず発動すると困るものを手動に寄せています。
考え方はスキルを入れすぎて重くなる仕組みにまとめています。
前提の初期設定がある
この体系は /setup-matt-pocock-skills の実行を前提にしています。課題管理システムの対応表を渡す仕組みで、これが無いと wayfinder と triage は途中で止まります。
流派 2: obra/superpowers — 型
5 件が「計画 → 実行 → 検証」の型を与えます。
- brainstorming欲しいものを聞き出し、作り方の案を選ばせる
- writing-plans計画を書く
- executing-plans計画を実行する
- finishing-a-development-branch分岐を終わらせる
- using-superpowersこの群の使い方
外部のシステムに依存しない
mattpocock との違いは、外部のシステムに依存しないことです。課題管理システムの設定を要求しません。文章とファイルで完結します。
入口の using-superpowers は規範だけ
14 件すべてに日本語の解説を書いています(2026-09-21 時点)。
入口として読むなら using-superpowers ですが、あれは規範だけの 1 件で、呼ぶ先が無いと意味がありません。
群として入れたほうが噛み合う
同じ公開元には test-driven-development、systematic-debugging、verification-before-completion もあり、こちらは別の分類に入っています。
進め方だけを切り出して使うより、群として入れたほうが噛み合います。14 件の呼び合いと、プラグインで入れたときの違いは superpowers の地図にあります。
流派 3: juliusbrussee/caveman — 圧縮
出力を極端に短くする 3 件
3 件(caveman-compress caveman-help caveman-stats)。
中心は別の分類にある caveman で、caveman-commit と方針が揃っていて、出力を極端に短くします。
和文には配慮があります
冠詞(a / an / the)を落としてよいのは文が一度で読めるときだけで、助詞や格の標識は文法なので残す、と本文に明記されています。
好みがはっきり分かれる
読む量を減らしたい人向けです。逆に、なぜそうしたかの説明が欲しい人には合いません。好みがはっきり分かれる種類なので、1 件試してから決めてください。
分類全体の解析結果
52 件の SKILL.md を機械的に読んだ結果です。
| 見たもの | 件数 |
|---|---|
| シェル実行の記述がある | 25 / 52 |
| パッケージ導入の記述がある | 6 |
| ファイル書き込みの記述がある | 4 |
| 外部通信の記述がある | 2 |
| ファイル削除の記述がある | 0 |
別の .md を参照している | 23 |
disable-model-invocation | 14 |
シェル実行が半分近くにある
この分類は git を触る、CLI を叩く、テストを走らせるものが多いので当然です。
確認のしかたはスキルを入れる前に確認することにあります。
薄い本文が多い
- 本文の最小
- 37 バイト
- 本文の中央値
- 2,907 バイト
- 本文の最大
- 38,171 バイト
- 収録全体の中央値
- 7,922 バイト
本文の大きさは最小 37 バイト、中央値 2,907 バイト、最大 38,171 バイト。中央値は収録全体(7,922 バイト)の 3 分の 1 程度で、この分類は薄い本文が多いことになります。振り分け役のスキルが多いためです。
選び方
- Feishu を業務で使っている
larksuite/cli。ただし説明文は中国語 - Google Workspace を使っている
googleworkspace/cliの 3 件 - 大きな仕事の段取りを任せたい
mattpocock/skills。18 件まとめて - 計画と検証の型だけ欲しい
obra/superpowers。外部依存が無い - 出力が長すぎる
juliusbrussee/caveman
迷うなら obra/superpowers から
mattpocock/skills は入口が高い
mattpocock/skills は効きますが、入口が高いです。初期設定と課題管理システムを前提にしていて、18 件を前提に設計されています。
wayfinder と triage の解説に、何が要るかを書いています。
分類の一覧は進め方・段取りの分類ページにあります。
よくある質問
日本語で書かれたスキルは無いのですか
収録 470 件の中には 1 件もありません。440 件が英語、29 件が中国語です。
これは日本語が不利という話ではなく、公開元が英語圏と中国語圏に偏っているということです。description は日本語でも書けます(SKILL.md の書き方)。
判定に効くのは利用者が実際に打つ言葉なので、日本語で依頼するなら日本語の語を入れてください。
中国語のスキルは日本語で依頼しても動きますか
説明文が中国語だと、日本語の依頼では呼ばれにくくなります。エージェントは説明文を読んで使うかを決めるので、依頼の言葉と説明文の言葉がずれると当たりません。
/名前 で手動で呼べば本文は読み込まれます。ただし larksuite/cli は lark-cli が前提なので、Feishu を使っていないなら入れる意味がありません。
mattpocock/skills を 1 件だけ試せますか
試せますが、体系の価値は出ません。wayfinder と triage は初期設定(/setup-matt-pocock-skills)を前提にしていて、それが無いと途中で止まります。
軽く試すなら grill-me のように状態を持たないものが向きます。あれは作業ディレクトリを要求しません。
18 件入れると重くなりませんか
mattpocock/skills は 35 件全部で説明文の合計が 5,269 文字(2026-09-19 時点)で、1 件あたり 150 文字です。収録全体の中央値 373 文字の半分以下で、この規模の公開元としては軽いほうです。
比較として coreyhaines31/marketingskills は 43 件で 29,415 文字(1 件 684 文字)。同じ件数でも 5 倍近く違います。詳しくはスキルを入れすぎて重くなる仕組みに。
この数字はどうやって数えましたか
当サイトが GitHub から取得して保存している SKILL.md を機械的に読みました。2026年9月19日時点です。
言語の判定は description の中の漢字と仮名の比率で分けています。
仮名の判定に \p{Hiragana} を使ってはいけません。PHP の正規表現では「、」「。」が仮名として一致するので、中国語を日本語と誤判定します(実際に一度そうなりました)。文字コードの範囲を明示して数え直しています。
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